工商協進会が第14回アジア・ビジネス・サミット(ABS)に出席
2025年07月03日
第14回アジア・ビジネス・サミット(14th Asian Business Summit, ABS)が2025年7月3日から4日にかけてフィリピン・マニラで盛大に開催されました。このサミットにはアジア11か国からビジネスリーダーが集い、世界経済の課題を背景とした経済貿易協力、グリーン・トランスフォーメーション、イノベーションの推進などの重要テーマについて議論が行われ、自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化の重要性が強調されました。
台湾代表団には中華民国工商協進会の呉東亮理事長、東亜経済協会の黄茂雄名誉理事長、張宏嘉副理事長のほか両会の主要幹部も参加し、会期を通じて積極的にサミットに参画しました。
7月3日午前、呉東亮理事長一行はフィリピン最大かつ最も影響力のある経済団体であるフィリピン商工会議所(Philippine Chamber of Commerce and Industry, PCCI)を表敬訪問しました。呉理事長は挨拶の中で、フィリピンは台湾にとって重要な貿易と投資パートナーであり、二国間関係は引き続き安定的に発展していると述べました。多くの台湾企業がすでにフィリピンで事業を展開していることに触れるとともに、自身が所属する台新国際商業銀行もフィリピンに駐在員事務所を設立する予定であると明らかにしました。また今年7月より台湾の国民がフィリピンに14日間ビザ免除で渡航可能となることは、台比関係をさらに大きく促進するものだと強調しました。今後はPCCIとの間でMOUを締結し、協力関係を一層深化させたいとの期待を示しました。これに対してPCCIのマンギオ会長は工商協進会の訪問を歓迎し、台湾とフィリピンは地理的にも近く、経済貿易関係が緊密であり、特に再生可能エネルギーや人材分野など多くの協力機会があると述べ、双方の意見交換が活発に行われました。
呉東亮理事長はサミットの場でも発言し、世界経済の成長が様々な課題に直面する中にあっても、台湾はAIおよび半導体産業の力強い成長に支えられ、2024年のGDP成長率は4.8%で、2025年も3.1%に達する見込みだと述べました。デジタル・トランスフォーメーションとグリーン・トランスフォーメーションが経済成長の主要な原動力であり、アジアにおける貿易と投資の新たな機会を創出していると強調しました。さらに工商協進会の代表は、台湾は国際的に重要な貿易と投資のパートナーであり、台湾の参加を欠く地域経済組織は不完全であると指摘して、ABS加盟国に対し台湾のCPTPP加盟申請への支持を呼びかけました。
サミットの共同声明では、分断と緊張が高まる国際情勢の中で、アジア諸国が結束し、一方主義や保護主義に共同で対処するとともに、域内貿易や投資の拡大、グリーン施策の加速、人材育成と交流の促進を通じて持続的成長を実現すべきだと強調されました。声明では以下の4つの主要テーマが具体的に示されました。
1.ルールに基づく自由な国際経済秩序の維持:多国間や二国間協定の拡大およびWTO改革の推進。
2.多様な手段によるグリーンエネルギー転換の加速:各地域の実情に即した転換策として、火力発電効率の向上、LNGやバイオ燃料の活用、CCUS技術の推進を提唱。
3.AIとスタートアップの発展によるイノベーション創出:「人間中心」の原則の下、イノベーションとリスクのバランスを取りつつ、データの自由な流通と安全なサイバー空間の構築を推進。
4.人材育成の強化による地域競争力の向上:地域の自立性を高める人材育成、多様な人材の交流と共創を促す環境づくりを目指す。






